年の瀬にしみじみ食べる韓国スイトン(スジェビ)


 

 最後の夜は2002年の大晦日。同行者は1日早く帰ってしまったので、一人仁寺洞(インサドン)をぶらつきます。韓国では新年は旧正月の方を祝うのが普通ですから、1月1日は単なる祝日です。でも、そうは言っても、鍾路の通りは大勢の人であふれ、そこら中で花火を売っていて、パンパンパンとまるで香港か台北にいるような錯覚に陥ります。道路は歩行者天国となり、そこでは伝統芸能のパフォーマンスも行われていました。


大晦日の伝統芸能



 仁寺洞は、タプコル公園の横を北に入っていった通りです。書道の道具や伝統絵画の店、お土産屋、伝統茶の店などが集まった日本で言えば神田みたいな感じのところです。そんな仁寺洞の路地で、スジェビ(韓国風のスイトン)屋さんを見つけたので入ってみました。


スジェビ1
スジェビ2
小鉢にとってみたところです。スイトンそのものは日本と変わらない形状のようです。



 味はスイトンですから、すごくおいしい、というものではありませんでしたが、昼間のタッカルビに疲れた胃腸にはしみじみとしたいい味でした。1年間を振り返る意味でもいい最後の食事でした。来年も平和でありますように。

 最後に、仁寺洞で買ったカードを紹介します。韓国の昔話は、「昔々、まだ虎(ホランギ)が煙草を吸っていた頃…」と始まりますが、まさにそんな絵です。


ホランギ




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