真冬に食べるドジョウ汁(チュオタン)


 
  初日の夜は、以前行ったプマシに行ってみましたが、日曜日で閉まっていました。
 とても寒かったのでそれ以上歩き回る気はせず、近くに開いていたドジョウ汁(チュオタン)屋さんに飛び込んでみました。場所は鍾閣の交差点を北に行き、最初の路地を左に入ったところです。(店の名前はチョンガーチ

チュオタン屋


 ドジョウ汁(チュオタン)とはもちろんドジョウのスープですが、大きく分けて2種類の作り方があります。ドジョウを原型を留めないようにすりつぶすのは、慶尚道式だそうです。ソウル式はドジョウを丸のまま似ます。この店のは慶尚道式でした。真冬に食べることになりましたが、本当は夏の料理です。韓国では「以熱治熱(イヨルチヨル)」と言って、夏場に暑気払いのため逆療法で熱いものを食べますが、チュオタンもこの一つです。(逆に冬場に暖房の効いた部屋で冷麺を食べたりもします。)男性用のスタミナ食です。(店の名前が「チョンガーチ=独身屋」なのはそのせい?)

 とはいえ、真冬に食べるチュオタンもなかなかの味でした。ドジョウですから、当然泥臭さがありますが、色々な薬味を使って臭みを抑えます。基本は山椒や胡椒ですが、さらにニンニクと青唐辛子(プッコチュ)の刻んだものを食べるときに入れます。(写真ではトッペギ{容器}の陰に隠れています。)冷えた体にはこのニンニクと青唐辛子が最高でした、ちょっとどろっとしていますが、すりつぶしたドジョウは野趣あふれ、本当に疲れが取れるような気がします。この手の汁の常道の食べ方で、ご飯や写真に見える麺を入れていただきます。


チュオタン

 



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